『ルパン三世 カリオストロの城』の面白さについて考えてみた
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あらためて観ると、やっぱすごい
金曜ロードSHOWで『ルパン三世 カリオストロの城』をやっていたので、なんとなく観ていた。
なんとなくなのは、もう何度も再放送されていて、何度も観ていたから。 ラストの有名な感動シーンばかりが記憶に残っていたが、ぼくも大人になりました。
あらためてしっかり観ると、すごいなってことがよくわかる。感心しっぱなし。うなりっぱなし。
- アクション
- 疾走感
- スラップスティック
- 荒唐無稽さ
- ハードボイルド
- ご都合主義
- お約束
- 無国籍さ
- ギャグ
- 小道具のギミック
- 変装・偽装
- ロマンス
ルパン三世シリーズと宮﨑駿、両者の面白さがある。
とくに、ルパンのコケティッシュな小芝居の間合いが抜群。
TVシリーズのエロ感が希薄なのはさびしいが、まあしょうがない。そのかわりルパンのハードボイルド感やハードボイルド的な自己韜晦が楽しめるからいい。
すごすぎて打ちのめされた。
ラスト一歩手前の時計台のシーンは、映画史に残る「時計台」の記憶を呼びおこす。
- ハロルド・ロイドの『要心無用』
- ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』
- ロバート・ゼメキスの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
調べたら、『カリオストロの城』は1979年で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年なんだね。
伯爵が長針と短針に挟まれるとき、プチッて音がすることに、あらためて観て気付いた。
後期の宮崎駿作品の物足りなさ
これは個人的に物足りない、というかさびしいなって思うこと。
後期になると、コナン、ルパン、パズー的キャラがいないことだ。
『カリオストロの城』を観ていて思った。
ぼくは、コナン、ルパン、パズー的キャラが好きなんだなと。
冷静に考えると、コナン、ルパン、パズーの身体能力って半端ない。アメコミのヒーロー並み。
なのにそう見えない、そう見せないところが好きだ。
スーパーマンなのに、基本はひょうきんなコメディアン。バスター・キートンとかハロルド・ロイドみたい。
ルパンにはそこに、ずる賢さ、ハードボイルド、エロ、根無し草、vagabond(放浪)が加わっていて、なお好きだ。
アニメだからこそできる表現!
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