朝ドラ「わろてんか」最終回前の感想(なぜ後半に面白くなったのか?)
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まず謝ろう
2017年後半の朝ドラ「わろてんか」があと1、2週で終わります。 終わる前に感想を書いておこうと思う。
なぜなら、「わろてんか」が始まった当初、「つまらない」と評したからだ。
それについては下の投稿を読んでほしい。
投稿内容を変えるつもりはない。しかし、最後まで見続けてきて、「つまらない」という評価は変えようと思う。
始まった当初からは圧倒的に面白くなった、というのが今の感想です。
後半からかなり面白くなってきた
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具体的には寄席がある程度軌道に乗り始めてきたところから徐々に面白くなってきた。
特に落語家の話。10週、11週の月の井団吾・団真の週は抜群だった。俳優も脚本も演出もすばらしかった。
このあたりからは、大げさに言えば京都編とは別の作品を観ているようだった。
他にもリリコとシローがコンビを組む話もすばらしかった。広瀬アリスの圧倒的存在感!
脇役の活躍
ではなぜ面白くなったのか?
自分なりに考えてみると、主人公のてんと籐吉が話の後景にひっこみ、周りの脇役たちがいきいきとしてきたからではないかと思う。
先の投稿でも書いたが、結局てんと籐吉のキャラがずっと不可解なままだったと思う。最初の京都編のつまらなさの原因はそこにある。
前半のころの、なんでも笑うゲラキャラのてんは林家パー子かと思ったが、後半、てんは「ごりょうさん」キャラに上手く転身し、おさまりがよくなった。その反面籐吉は死ぬまで、不可解なまま、魅力のないキャラだった。籐吉が前面にでる話は、つまらなかった。だから籐吉が死んだ後は安心して観れた。
今でもたまに幽霊として出て来るが、その度に胸がざわざわする。また周りの人間が籐吉をやたらとリスペクトしているのもよくわからない。
10代とは思えない葵わかな
見事だなと思うのは後半のごりょうさんキャラとしてのてんを演じる葵わかなだ。
すっかりごりょうさんキャラになり、役柄的に何歳の設定なのかわかりませんが、実際はまだ19歳ですよ。
おそらく周りの主要俳優の中で最年少だと思うのですが、ちゃんと年長感がでている。息子の成田凌より年下ですよ。
朝ドラの場合、老けメイクを徹底しないから、主人公の晩年のときたいてい違和感が出るものです。最近だと「べっぴんさん」の晩年は、学芸会のお芝居を観ているようだった。
葵わかなもたいして老けメイクをしていないが、いい感じに女将感がでている。とても10代には見えない。
むしろ、前半で実年齢に近いときのほうが、違和感ありまくりだった。それはなぜなのか? 演技力の問題なのか? 個人的には顔つきの問題ではないかと思う。若くてキャピキャピした役は似合わないのではないかなあ。だから、「わろてんか」終わった後、これからどうするんだろうと勝手に心配している。実年齢に近い役が合うのか不安。余計なお世話ですが。
最初に感じたてんと籐吉というキャラの魅力の無さが解決したわけではないけれど、脇役の活躍により、面白い作品になったと思う。前半で離脱せずに根気よく見続けてよかった。
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