読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

LIFE DRIPPER

「くらしのしずく」-日々のくらしから抽出された発見やアイディア-をお届けします

メールは電話より「失礼」な連絡手段なのか?

スポンサーリンク

「メールは失礼」「電話は丁寧」文化

周りにアナログ系の人が多いからなのでしょうか、「メールは失礼」って文化を感じます。

電話のほうが、「連絡を取り合った」という事実の確証を得る意味では確実な手段ですが、丁寧な手段なのでしょうか?

ブラタモリの富士山の回でタモリが「電話ほど失礼なものない」というようなことを言っていました。相手がどんな状況か関係なく一方的に連絡をいれるからという理由だったと思う(録画消しちゃったからソースがないんだけど)。

同感。

だから、電話をかけた側が「今大丈夫ですか?」って尋ねるのがマナーみたいになってますが、電話は基本唐突なわけで、アホらしいやりとりだなって、いつも思うんですよね。(同様に、メールに「メールにて失礼します」って書くことも)

電話と電子メールでは、確かに電子メールのほうが新しくて、後輩って感じなのでしょうが、電子メールはやっぱ手紙の仲間だと思うんですよ。そう考えると電話より伝統的な連絡手段だと思うんですよねえ。

メールのほうが効率的なとき多いって思うんだよね。せめて100の内容を電話で伝えようとせずに、90の内容をメールで伝えて、それを前提に電話で10詰めるほうが、誤解が少なくなるし、「言った言わない論争」リスクを避けられるし、結果効率的だと思う。

というと、いるわけですよ。「効率性を優先することは、相手への敬意がない」的なことを言う人が。

こういう「非効率さ」信仰はやめてほしい。

スポンサーリンク

 

電話は不便と思う理由

  • 言った言わないが生じやすい
  • 通話環境・通信状況次第で声が聞こえづらくなるときがある(つまり情報伝達の正確性が状況に左右されやすい)
  • 再現性がない(聞き漏らすか、聞いたことを忘れた場合、録音していなければもう一度確認できない)
  • 電話する前に相手の状況を考えないといけない(「今忙しいかな?」「もう寝てるかな?」とか。情報を伝えるというタスクに相手の状況を推測するというタスクが付帯する。処理するエネルギーが多くなる)
  • 電話が通じなかった場合、また電話しなければならない。つまり「用件を伝える」というタスク処理が滞る
  • 電話が通じなかった場合、相手に「何の用ですか?」とかけ直させるというタスクを押し付ける

電話を多用する人って、結局その場の記憶だよりだから、忘れたら「また聞けばいいや」っていう怠慢さを感じるんですよね。上記のような電話という情報伝達手段の不確かさを逆手にとって開き直ってる感じを受けるんです。

電話のほうが便利と考えている人って、僕からしたら、情報伝達を甘くみてる。「情報伝達をした」という事実の確証を得たいだけ。情報共有と情報保存(情報の再現性)への意識が低い。

確かにメールのほうが、情報伝達が完了するまでに何度かやり取りが生じる可能性があるから、完了までのタイムスパンは長くなるかもしれない。だけど情報共有の確実性や情報の保存性(再現性)ではメールのほうがいいと思う。

つまり、急ぎじゃなきゃメールのほうがいい。

もちろん「肉声を聞きたい」というのが目的なら、電話にすればいい。

つまり状況によって使い分ければいいってことで、メールが未だに「相手に失礼」っていうのがおかしいと思うんだよね。

電話の次の技術はメールじゃなくて、スカイプみたいなもので、メールは手紙の次の技術。つまり同じ情報伝達技術のようで、別種の系統なんだと思う。だから、メールは失礼で、電話は丁寧、みたいな価値のヒエラルキーはなくなって欲しい。

基本的に仕事上で電話を頻繁にしないといけないときは、仕事のやり方というか作業の仕組みの設計がよくないなと思い、改善の対象です。

実際に会う打合せで、しっかり話し合いができ、その後の作業工程まで設計し合意していれば、しょっちゅう電話でああだこうだ言い合うこともなくなるわけです。それが理想です。

今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ

今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ

 
コミュニケーションのデザイン史―人類の根源から未来を学ぶ

コミュニケーションのデザイン史―人類の根源から未来を学ぶ

 
電電公社 4号A 自動式卓上電話機 (黒電話)

電電公社 4号A 自動式卓上電話機 (黒電話)